
■塩分の摂り過ぎが高血圧を招く
塩分の摂り過ぎは高血圧のリスクを増加させます。
”塩分をとりすぎると血液中のナトリウム量が増加します。濃度を下げるために、血管中に水分が引き込まれ、血液の量が増えます。血液量の増加は、血管壁への圧力を高め、高血圧をまねきます。”
出所:「脳梗塞はこうして防ぐ、治す」東京都済生会中央病院 高木誠氏監修
これは定説ですね。
■高血圧は脳卒中や、脳血管性認知症のリスクとなる
高血圧が続くと、血管の状態が悪化し、脳卒中やそれによっておこる脳血管性認知症のリスクを増加させます。
”中年期(40歳~64歳)に血圧がステージⅠだった人は脳血管性認知症のリスクが正常の人の6倍、ステージⅡだった人はリスクが10倍以上だった。”
出所:久山町スタディ、ステージⅠは上140~160mmHGまたは下90~100mmHG、ステージⅡは上160~180mmHGまたは下100~110mmHG、日本高血圧学会
6倍や10倍というと、相当な倍率です。
■摂取の目安は?
厚労省では男性で1日8g未満、女性で1日6g未満にすべきと基準を定めています。
日本高血圧学会では、1日6g未満とさらに厳しい基準を定めてます。
これに対して、平均では男性10.8g、女性9.3gと基準をオーバーしている現状です。(2015年)
1956年の1日17.3gをピークに年々下がってはきましたが、まだ基準よりも高いということです。
高血圧だけでなく、塩分はがん予防(胃がんなど)にもかかわります。
米国がん研究財団は、がん予防のためには、1日6g未満にすべきと勧告しています。
2倍とまではいきませんが、日本人の男性はかなりオーバーしているんですね。
■低塩すぎてもダメ
アメリカの調査研究ですので、日本では少しギャップがあります、低塩すぎるとリスクが増加します。
”ほとんどの人にとって塩分摂取量は1日2.5g~6gであり、絶えず塩分量を下げるよう追い込むのはストレスになり心臓発作を生じかねない。”
出所:アメリカ高血圧学会誌サマリー、「最強の食事」デイブ・アスプリー著
■減塩法は?
1)まずは、外食を減らすことが大切です。
ファーストフードやコンビニ、ラーメン屋、蕎麦屋、すし屋、ファミリーレストラン・・・共通するのは、味付けが濃いことです。
自炊が増えればそれだけ塩分摂取が減ることにつながります。
2)塩分の多い食品を減らします。
・しょうゆやソース、ケチャップやドレッシングなどの調味料
・ラーメンやそばの汁
・漬物や塩辛や明太子などの塩蔵製品
・かまぼこやちくわなどの練り製品
3)酸味や辛味で塩味をカバー
塩味の替わりに
・スパイス、ハーブ
・酢、ポン酢
・しょうが、にんにくなど
4)カリウムやマグネシウムなどのミネラルを摂ってナトリウムの排泄を促す
・カリウムが豊富なえのき
・精製された食塩ではなく、ミネラル豊富な海塩に
★★★かんたんポイント!
塩分の摂取量は多すぎず少なすぎず、ミネラル豊富な海塩を
認知症予防は40代、50代から。
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