
■ビールが認知症予防に効くって本当?
赤ワインが認知症予防に効くお話を以前書きました。→赤ワインの記事はこちらへ
まあ、赤ワインは昔から動脈硬化や心疾患に効果があるということが知られていましたので想定の範囲内ですよね。
しかし、2016年12月に”ビールが認知症に効果”という学会発表がありました。
世のビール党に勇気を与える研究結果です。
これからは、”認知症予防に乾杯~!”なんて声も聴かれるかもしれません。
■ビールのどんな成分が有効なの?
”ホップ由来のビール苦味成分であるイソα酸にアルツハイマー病の進行を抑制する作用があることを見出しました。イソα酸が脳内のミクログリア(老廃物を除去する免疫細胞)を活性化し、アミロイドβの蓄積や脳内の炎症を抑制するためです。”
出所:東京大学大学、学習院大学、キリン株式会社
まだマウスでの実験結果ではありますが、信頼できる研究結果です。
ホップには認知症以外にも、肥満や発がん、骨密度低下の抑制効果もあるようです。
以前に海外でもビールの効能を調べた結果があります。
”カナダの調査(4615人を5年間追跡調査)では、赤ワインがアルツハイマー型認知症リスクを51%低減、ビールがアルツハイマー型認知症リスクを16%低減するという結果がでています。”
出所:「読めば納得!認知症予防」群馬大学大学院教授・医師、山口晴保著
赤ワインに比べるとインパクトは少ないですが、やはりビールにも認知症予防効果が認められています。
■摂取の工夫は?
今回のポイントはあくまでも「ホップの苦み成分」です。アルコールの効能ではありません。
もちろん、アルコールも血流を良くする効果はあると思いますが。
ホップを豊富に含むビールのほうが効果的ということは苦いビールを選んで間違いなさそうです。
キリンラガービール>>キリン一番搾り、スーパードライ
ということになります。
また、ビールにこだわる方なら、ペールエールやインディアペールエール(IPA)というタイプのビールには苦み成分がより豊富に含まれるそうです。
最近はやりのクラフトビールでもペールエールは一般的になってきました。
試しにペールエールのクラフトビールを試飲してみました!
美味しいのですが、ホップが際立つ印象はありませんでした。
次はこちら、ホップが多く含まれるというインディアペールエール(IPA)です。
コクがあって濃い味です。苦みが際立つわけではありませんが、ありがたく飲み干します。
なぜ「インディア」なのかといえば、昔イギリスから植民地だったインドにビールを運ぶ時に、冷蔵設備がなかったために、日持ちさせるためにホップを多めに入れたのが最初だそうです。
ホップが入っているということで言えば、ノンアルコールビールにも立派に含まれますので、下戸(げこ、酒が飲めない人)の方にはおすすめです。
アルツハイマー性認知症を予防するために、ビールを毎日10杯飲んでいたら、胃がんや肝臓病に・・・
シャレになりませんので、誰もが言うのですが、ほどほどが良いと思います。
■飲み方、食べ方の工夫?
カマンベールチーズ(オレイン酸アミド、デヒドロエルゴステロール)やくるみ(αリノレン酸)と一緒に楽しめば、さらに認知症予防効果アップです。
→カマンベールチーズ、くるみの記事はこちら
また、枝豆(イソフラボン、大豆レシチン)との相性も良かったんだあ~と変に納得です。
★★★かんたんまとめ!
苦めのビールを飲むだけです。
認知症予防は40代、50代から。
いつもスッキリと行きましょう!
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